男子のくせにピアノ弾くの?
最近では、男子がピアノやバイオリンを習っていても、そんなに珍しくもありませんが、私の子供の頃は違いました。
書道、そろばん、水泳に少年野球、サッカー。週に3日は何かしら習い事をしていました。放課後に近所の公文教室やそろばん教室へ行くと、クラスの半分くらいのメンバーが揃っている。
それが当たり前だったのですが、なぜかピアノは別。
女子ばっかり習っていて、男子はクラスに数名程度だったんです。
ピアノ男子はいじめの対象
あいつ、男のくせにピアノ弾くらしいぜ、ダッセー。
小学生の時によく言われました。
男子は野球やサッカーをやるべきで、ピアノやバイオリンは女がすること。
私の地域ではそんな風潮がありました。
ですからピアノ弾くことがバレると、からかわれます。そのままいじめに発展することも。
ですから、隠れキリシタンならぬ、隠れピアニストがクラスに数名程度必ず存在していました。
ピアノの先生すら
私はヤマハ音楽教室のようなグループレッスンではなく、個人のピアノ教室に通っていました。女性の先生です。
ある日、今度のピアノ発表会の曲決めするとのことで、希望曲を聞かれました。
私はベタですが、「エリーゼのために」を希望しました。
すると、あれは女の子向けの曲だから、軍隊行進曲とかの方が男の子らしくていいんじゃない?なんて言われて却下となりました。
音楽に男も女もない!
エリーゼのためにを作曲したのは、いかつい顔したベートーベンだし、そもそも女性の作曲家なんてほとんどいない。ということは、ピアノは男子が弾くもので、むしろ女子が弾いたらいけないのでは?
子供ながらに先生に反論しましたが、やはり行進曲になってしまいました。
当時は本当に納得できませんでした。
でも、高校くらいから、立場は逆転し、ピアノ男子は評価が高くなります。
大人になった今では、本当に貴重な存在となっています。
職場旅行先のホテルのラウンジで、余興でピアノを演奏したら拍手喝采アンコールまでいただきました。
まわりに流されず、めげずに続けてきて良かったなと思える瞬間でした。
今は3歳の息子にピアノを教えています。でも、親が教えると緊張感がなく、甘えたりふざけてしまうので、ある程度楽器が好きになってきたら、近所のピアノ教室にお願いしようと思っています。
以上、ピアノを続けてよかったことをブログ記事にして見ました。
お読みいただきありがとうございました。