脱柵とは?
自衛隊では許可なく駐屯地から出る、脱走することを、脱柵と呼びます。
入隊してから噂や笑い話では聞いていたのですが、まさか本当に発生するとは思っていませんでした。
もちろん許される行為ではありません。辞めたかったら普通に手続きして辞めればいいのですが、精神的にいっぱいいっぱいで言い出せないのでしょうね。
奴がいない!探せ!
いつもの朝礼点呼。
1・2・3・4・5・6・7…8…9…!
◯◯二士(二等陸士)がいません!
何い??いつからだ!
今朝起床時には既にいませんでした!
そういうことは早く言え!!
机の上には書き置きが。
もう限界です。疲れました。探さないでください。
彼の机の引き出しからメモが発見されました。
もちろんそんな願いは通りません。がっつり捜索されます。
問題なのは、財布と合わせて、自衛官身分証明書が机やロッカーから見つからなかったこと。
身分証明書紛失は重罪ですし、それを持ったまま逃亡させるわけにはいきません。
ジープで捜索に行きました。
発見。
彼は街中のパチンコ屋で発見されました。
彼が休日によく行っていたお店です。
結局連れ戻された上、処分を受けて正規の手続きを経て退官となったのです。
自衛官辞めたいと思っている人、脱柵すると大変なことになりますので、その決意があるのなら普通に手続きをとって辞めることを強くお勧めいたします。